Polypterus bichir lapradi


1978年にコンギクスと一緒に1個体のみ初入荷される。
以降コンスタントに輸入され現在では入手は容易。
ビキールの亜種にあたりビキール・ビキールに雰囲気もよく似ている。A背鰭棘数は13〜15本であり、
極稀に16枚の個体がいる。さらには12枚と少ない個体も存在する。
過去に17本の個体が1個体だけ確認されているのは有名な話
また9枚という極めて少ない個体も存在している。
@縦列鱗数は58〜68。B背中線鱗数は11〜14。C体周鱗数は46〜52。

*Cの体周鱗数は胴体を1周する鱗の数


入荷直後は色が飛んでしまってクリーム色っぽくなっているが落ち着いてくると元の色彩がでてくる。
褐色をベースに深緑の縦ラインが入り体側中央付近から横帯が入る。他には灰色や茶色、黒等と変化に富む。
飼育環境にも大きく影響されれ明るい環境では白っぽくなり、暗い環境では暗色になる傾向がある。

数日後


ニジェール川、セネガル川等、カンビア川、ベヌエー川等、西アフリカ一帯と広く分布する。
主にナイジェリア便とギニア便での入荷がある。

西アフリカ一帯の地図。この多くの河川にラプラディは生息している。
ちなみに地図右にある湖はエンドリで有名なチャド湖



上記の地図でも分かる様に分布地域がかなり広く地域異変が多い。
「ラプラディsp」や「ニューラプラ」等で販売される事もありタイプの豊富さが伺える。
また近年、「アンソルギー」のインボイスでコンスタントな入荷もあり
いろいろなタイプがいるように思える。
しかし明確な違いというより微妙に違う程度である。
エンドリとのハイブリッドか?とも思えるような個体も混じっているのも興味深い。
詳しくはvarious lapradiで紹介したい。
販売名「ニューラプラ」(画像提供y.dera氏) インボイス「アンソルギー?」


餌食いは他のポリプに比べると明らかに細く、積極的に生餌を追う事は少なく
待ち伏せて捕食する事が多い。
その為、多種との混泳で飼育すると餌が食えずに成長が遅くなりがちである。
導入直後は特に餌を食わないが、ある日、突然食うようになったりする事もあり
いろいろ試してみるのがいいだろう。
ちなみに私は、いろいろやっても全く効果がみられず
苦肉の策で水換えを週2回程していたのをやめてみたところ
1週間後くらいに喰いがよくなった。
頻繁な水換えの為、
落ち着けなかったのかもしれない。


最大で70cmとされているが飼育下では50cmもあればかなり立派である。